
#45.いちご狩りは食べるだけじゃない!農学ガチな楽しみ方4選
2026年1月21日38分
出演

TT農学ガチ勢農学修士。その後サラリーマン研究員として農と食と戯れる。Podcastはほとんど聴いてこなかったが、農食ラジオを始めてからは沼にハマり中。

ゆと農学ビギナー大学院まで物理を学んだ工学修士。新卒はベネッセで進研ゼミづくり。その後ITに軸足を移し、今は音声コンテンツに夢中。まなびガチ勢。
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「腰の高さ」か「膝の高さ」か。いちご狩りは入口で見るべきものがある
いちごを食べる前に、まず高さを見るって発想が、かなりのーふーっぽくてよかったんですよね。

「いちごの高さにチェック。なってる高さね。」

「腰ぐらい。」

「高さ2つあって、腰ぐらいと膝ぐらいがあるはずなんだよね。」

「腰ぐらいの方はね、高設栽培って言われてるやつなんだよね。」

「高設? 高い?」

「そう、高く設置されている栽培。」
「食べやすい」だけじゃない。高設栽培は農家の腰も守っていた
高設栽培って、観光向けに見えて、実は生産側の切実さともつながってるんですよね。

「いちご農家は、もちろん普通にスーパーに出荷するためのいちごも生産するわけじゃない。」

「その時にやっぱり膝のところにあるいちご収穫するのしんどいよねっていうのがあって。」

「育てる農家自身もか。たしかに。」

「腰の高さにあると収穫しやすいよねっていうので、いちご狩りにも向いてるし、農家の方の負担軽減にもなる。」

「チェックもしやすいしね、目が近いから。」
でも土耕栽培が残ってる。そこにもちゃんと理由がありそうだった
便利でも全部そっちにならないのは、味や育ち方に別の論点があるからかもしれないんですよね。

「今100%普及してるわけじゃないんだけど、何がそのギャップあんのっていうので言うと、2つあってポイントが。」

「1つは高設栽培にすると、多分棚を買ったりとか、設備にお金がかかるようになってくるんだよね。」

「2つ目の考察としては、土耕の方がうまいっていう通説があるんだよね。」

「あるんだ。」

「根っこが冷えると、水を吸う力が落ちたり、肥料を吸う力が落ちたりする。だから健康状態の良くなりやすい土耕の方が、美味しいんじゃないかなっていう仮説です。」

「なんとなくはイメージできるね。そこは気になる。」
箱があったら、それはただの箱じゃない。いちご農園の重要スタッフです
この回でいちばん「見に行きたくなる」に直結したの、ぼくはここでした。

「チェックポイントレベル2ですが、箱です。」

「箱?何の箱?」

「この箱はですね、蜂の巣です。」

「蜂を飼ってるってこと?イチゴを育てるために。」

「そう。いちごって花が咲いて、おしべから飛んできた花粉がめしべにくっついて、受粉して果実が大きくなるわけです。」

「それ大変なので、蜂を使っています。」

「従業員ですよ。 もはや。」
蜂もただ飛んでるわけじゃない。北側や西側の箱にも意味がある
農園って、見えてるところ全部に理由があるんだなと思ったんですよね。

「結構見えやすいところに置いてるらしい。」

「ただ、日当たりがいいところに置いておくと、巣箱の中がアチアチになっちゃって。」

「住環境が悪いと。」

「だから、農水省の資料見せたら、北側か西側っていうのが書いてあるね。」

「そこまで考えるんだ。」
ランプの色まで意味がある。いちごハウスは、思ったよりハイテクでした
いちご狩りって、ただ甘い実を取りに行く場所というより、*春を演出する技術*と、病気や害虫を抑える工夫を見に行く場所でもあるんですよね。

「いちご狩りチェックポイントレベル4。ランプです。」

「ランプの目的としては、春だよっていうのを、いちごに伝えることなんだよね。」

「騙すと。」

「赤色の光を浴びると、最終的に光合成が進むっていうのがあるんだけど、もう1個あって、アザミウマっていう害虫の活動が収まるっていう。」

「光で止まるんだ。」

「青っぽい、紫っぽい光は、うどんこ病みたいな病気を防ぐためにも使われる。」

「普通に昼間行っても全然気にしたことなかった。見上げたくなるね。」
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